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読み物としてのラノベ 

笹生陽子『きのう、火星に行った。』を読んだ。
ジャンルが児童文学だから仕方ないのかもしれないけど、最後の20ページほどがきれいなまとめに走っていて、いやになった。
「いま、おれは本気だ」
で終わるし。まとめるのは大事だけど、まとめすぎちゃってて、さめる。

というのは、やっぱり大人の意見なんだろうと思う。
小学生の時に読みたかったな。

紅玉いづき『ミミズクと夜の王』を読んだ。
電撃小説大賞受賞のデビュー作。
ライトノベル読んだのっていつぶりだろう。
これは、あんまりラノベっていう感じしなかったけど。イラストがないせいかな。

ラノベでしか扱えない(もしくはラノベ以外では扱いにくい)世界を使って書く物語の出来としては一級だと思った。
一般に、ラノベが軽くみられてるのは、イラスト付きのキャラクターの魅力に頼って、中身がすかすかな作品が多いっていうところにあるんだと思うけど、だからこそ、こういうストーリーもちゃんとしてるラノベが増えたら、いいな。
今は小、中学生の時読んでても高校か大学入るくらいでラノベ読まなくなるっていう人が多いし、わたしもその1人なんだけど、『ミミズクと夜の王』みたいな作品が増えたら、そんな読者離れも減るかもしれないなと。思いました。

なんか絶賛してしまったけど(笑
うん、「ラノベ」枠で読むと確かに今まで読んだ中で2番か3番めくらいにおもしろかった。
でも「一般書」と比べると40番くらいか。それでもすごいと思うけど。
ラノベと底上げと同時に、トップのレベルを更にあげるっていうことも、これからは必要だと思う。
キャラクターの魅力に頼るのがだめってことじゃなくて、なんか、キャラクターうんぬんの前にストーリーがきちんとすばらしいっていうのは、小説であることの前提だと思うので。
当たり前のことができたない作品ていうのは、いやだなあ、と。

キャラクターから派生する二次創作物のためのラノベではなくて、読み物としてのラノベが、もっと増えたらいいな。

テーマ: ブックレビュー
ジャンル: 小説・文学

2009.01.07 Wed 17:14
カテゴリ: 本の感想
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